1946年東京生まれ。1947年に先代が創業した「平井玩具加工所(現・平井玩具製作所)」で幼少期から玩具製造に親しむ。1970年代以降、セルロイドからプラスチック製玩具の生産へシフトしたが、2002年にかつて使用していた「金型」を用いてセルロイドの復刻版人形生産を再開。人形愛好家に口コミで広がり、現在、国内唯一のセルロイド職人として貴重な技術を今に伝えている。
セルロイド玩具を製造する日本最後の製作所「平井玩具製作所」。プラスチックの普及とともに姿を消そうとしていたセルロイド玩具が、なぜ復活したのか、日本で最後のセルロイド玩具職人 平井氏が、消えゆく産業への思いを語る。
平井氏のセルロイド玩具職人へのきっかけは、父親の経営する玩具加工所で子供の頃から玩具の色塗りなどを手伝っていたことから始まっている。
ミーコの着せ替え用の洋服は、ネットで知り会った愛好家の女性が製作。洋服、着物、着ぐるみと種類も豊富。
初めはセルロイド職人になるとまでは考えていなかった平井氏だが、ミーコを作りだしてから、手作りの個性と味わいを感じ、考えが変わったと言う。